腰椎分離症・すべり症
Posted on : 2012年02月07日(火)
腰椎で骨折が起き、椎体と椎弓が離れてしまった状態を「腰椎分離症」といいます。
分離症のなかで、後方部分の支持性がないため、椎体が前方へずれてしまったものを「分離すべり症」といいます。
すべり症には、先天性脊椎すべり症、脊椎分離すべり症、可動域部分の変性による変性脊椎すべり症、
外傷性すべり症、病的脊椎すべり症など、細かく分けるといろいろあります。
青少年の約10%に起こり、場所は、第5腰椎に多く発生します。
スポーツなどで、特に腰へ過度の伸展(伸び)や屈曲(曲げ)の負荷がかかったために、疲労骨折を起こしたものと考えられています。
スポーツの種類によって異なりますが、スポーツ愛好家や選手レベルでは、一般青少年の約3倍の発生率とみられています。
変性すべり症は、椎弓や椎間関節の形態異常に椎間板の変性が加わって起きるとされており、
40歳以降の女性に多く、女性ホルモンの分泌が、何らかの影響を与えているとされています。
分離症・すべり症では、繰り返す腰痛、または慢性的な腰痛と、片側、もしくは両側の下肢痛を来すことが多くあります。
変性すべり症でも腰痛・下肢痛がありますが、脊柱管全体が狭くなるために、神経の圧迫症状が主症状になってきます。
歩行によって、下肢痛やしびれ感が出現し、間欠性跛行や、神経の圧迫による排尿・排便障害をも来す場合があります。
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